鼻の症状

鼻血

ひとことに、鼻血(鼻出血)といってもその原因は様々です。出血の原因によって、3タイプに分けることができるのです。鼻血の原因の大半は、鼻の打撲や鼻をほじって傷つけたりするなど、外的な刺激によって起こります。


鼻の入口付近1~2cmの「キーゼルバッハ部位」から出血します。キーゼルバッハ部位は毛細血管が線球状に集まっており、出血しやすいのです。チョコレートを多く食べた時の鼻血や暑い日などに起こる鼻血についてもこのタイプになります。(単純性鼻出血)


また、中高年で、高血圧の人に多く見られる鼻血があります。原因は定かではありませんが、動脈硬化で血管壁がもろくなっているために起こるのではないかと考えられています。つまり、鼻腔の奥にある「蝶口蓋動脈」(ちょうこうがいどうみゃく)という動脈が切れて出血します。この場合は鼻からだけでなく、口からの出血も多く医療機関での処置が必要です。(動脈性鼻出血)


病気や薬の影響で出血する場合もあります。白血球や血友病など血液の病気をはじめ、肝臓病や腎臓病、時にはガンが潜んでいる場合があるので、注意が必要です。狭心症や心筋梗塞などの患者さんでは「抗凝血薬」の影響で出血しやすくなります。なかなか血が止まらなかったり、鼻出血が頻繁に何度も繰り返されるような場合は(一刻も早く)医療機関で検査を受ける必要があります。(症候性鼻出血)


たかが鼻血といってもその背後に思わぬ病気が潜んでいる場合があります。症状から不安を感じたら、医療機関(まず耳鼻咽喉科)で検査を受けることをお勧めします。鼻血は病気発症のシグナルかもしれません。