鼻に関する病気

鼻の腫瘍

最も注意しなければならないのが「鼻の(悪性)腫瘍」です。数はそれほど多くないのですが、ごく稀に他の病気の背後に隠れている場合もあります。鼻の悪性腫瘍(=ガン)は、中年以降(特に、60歳代)に多く見られる傾向にあります。


現在、最も多いのが、上顎洞(じょうがくどう)にできる「扁平上皮(へんぺいじょうひ)ガン」で、腫瘍全体の大半を占めています。これは慢性副鼻腔炎で副鼻腔の粘膜に炎症が繰り返されることで、粘膜が「扁平上皮」に変わり、そこに刺激が加わってガン化するケースが多かったためと思われます。


このガンは症状が出にくいため、注意が必要です。慢性副鼻腔炎の裏側に恐ろしいガンが潜んでいる可能性もありますので、きちんとした検査を行う必要があります。しかし、扁平上皮ガンは転移しにくい性質を持っていますので、地道に治療を続ければ、改善の余地はあるでしょう。


その他、「腺ガン」「腺様嚢胞ガン」「肉腫」など、様々な」タイプのガンも見られるようになってきており、「扁平上皮ガン」よりはこちらが少しずつ増えてきている感じです。


鼻に違和感を感じたり、これまで説明してきたような(鼻の)病気にかかった場合などは、専門医にきちんとした検査を行うことが(悪性・良性に関わらず)腫瘍を見つけることになるのです。カン治療は、手術で腫瘍を取り除いていきますが、近年の医療技術の進歩により顔の形や機能を損なわないための再建術も進んできています。